ロボダッチ


「持ってるロボダッチの島の大きさで裕福かどうかの度合いが分かる」

わたしたち団塊Jr.世代が小学生のとき感じた格差社会です。




ロボダッチとは?



イマイより1975年から発売されたプラモデル。

その名の通りロボット型のキャラクターですが、丸みをおびた可愛いデザインで幅広い年齢層に大人気となりました。

時を同じくヒットしたガンダムのプラモデル、通称ガンプラとは対極的な造形でしたが、それゆえ競合することなく互いに一大ブームを巻き起こします。

ただ、お気に入りのキャラ1つ買えばお小遣いが寂しくなるガンプラに比べて、ロボダッチは複数揃えるのも苦にならない価格の安さもウリでした。

それだけについもう1個、もう1個と揃えていける気軽さが男の子のコレクター心をくすぐる、なんともうまい戦略であったと思います。

はい、わたしもそれにハマりました。

だいたい、団塊Jr.世代共通のコレクター気質はコレで養われたせい(のような気がする)。





ロボダッチ1

主役の「タマゴロー」
70~80年代テイストの詰まった懐かしいデザインです




男の子のリカちゃんハウス



複数集めたくなるのには他にも理由がありまして、このロボダッチは80年代に入るとロボットたちを配置して遊べる「ロボッ島」シリーズを展開します。

それまでは単体のキャラを集めるだけでしたが、こうなると楽しみ方にも変化が現れます。

広い舞台には数多くキャラを配置してストーリー性を持たせたいもの。

その時の気分に応じて配置やキャラクターを変えたりして楽しめるのは、さしずめ男の子のリカちゃんハウスといったところでしょうか。





ロボダッチ復刻
どこに何を置こうか、夢が広がります♪




島のバリエーションも豊富



そんなロボッ島。ただキャラを置くだけのジオラマではありません。

上の写真をご覧になればお分かりいただけるかと思いますが、なかなか豪華な造りとなっており、子ども心に所有欲がそそられます。


「え?これが豪華なの?」なんて思ってはいけない。

1980年代前半のおもちゃなんてショボいものが大半でしたから、そのなかにあってこのロボッ島の大きさ、作り込みの豪華さは群を抜いていました。




パッケージも創造力を掻き立てます。




ロボダッチ2
上の模型写真の「宝島」
眺めているだけでテンションが高くなります♪








ロボダッチ
男の子の心をくすぐる「戦艦島」
あの長崎県の軍艦島も子どもたちにはこんなイメージ♪








ロボダッチ3
これまた楽しそうな・・・

ん?ちょっと島が小さい!?






島の大きさに見る格差社会?



商品のバリエーションが増えれば、その内容にも差が現れるのは当然です。

このロボッ島も次々と新しい商品が展開されていきますが、次第にその大きさ、価格にも差が生じてきます。


そうすると悲しいかな、いくらブームの商品でみんな買ってもらっているとはいえ、それぞれ持ってる島の大きさにも違いが出て来ました。


まあイメージとしては、ドラえもんのスネ夫のような家庭には大きい「宝島」「軍艦島」があり、のび太の家には「大島」がある、そんな感じだったでしょうか。


残念ながら我が家は「大島」でした。

他の島に比べると当然小さく、また高さもないためなんだかノッペリした寂しい作り。

面積が狭ければキャラも多くは乗りません。

キャラが乗らなければ追加で欲しい気持ちもなくなります。だって乗らないもん・・・。


そんなわけで、友達の家に行って大きい島があれば「あそこはやっぱり金持ちだ!」と友人同士慰め合っていたものでした・・・。



まあ実際問題、子どものおもちゃなのでそう高価ではないものです。

ですので、どれを買い与えたかというのは格差というより親の教育方針の差なんですけどね。

でもそれが分かるのはもう少し大人になってから・・・。





ロボダッチ4
ちっさ・・・ (これは初期バージョンなのでしょうがないですが)




商売上手! リバイバルブーム!



そう、大人になったら分かるんです。

大きい島を買ってくれなかったのは教育方針の違いだったと!


そうかあ、そうだったのか。

でも大きい島欲しかったなぁ・・・。

いっぱいキャラ置いて冒険ごっことかさせてさぁ・・・。



ところがぎっちょん!

そんな大人たちに向けてか、2008年にほぼ当時のまま再販されてロボダッチリバイバルブームが巻き起こりました!!

営業を停止したイマイに変わってアオシマよりロボッ島が復刻されたのであります!!


当時買ってもらえなかった大人たちの心を鷲掴みにして、キャラクターのロボット共々大人買いの恰好のターゲットになりました。


2008年といえば、ブーム当時小学生だった人たちがちょうど小学生くらいの子どもを持つ頃にもなります。

独身貴族なら大人買い、子どもがいればそれを口実に買う。

当時大きい島を買ってもらっていた人も懐かしく、小さい島で悔しがっていた人もリベンジで買ってしまう、なんともタイミングのいい再販でした。


ただ、そういった需要が非常に高く、2008年当時の再販版は市場から姿を消し、たまに出てもプレミアがついています。

わたしが見つけた最高額では「5万円超!」でしたので、いやはや根強いファンというか、思い入れの強かった同志はいるものですね・・・。



心配ご無用!「宝島」がまた再販♪



しかーし!!

根強い再復刻の要望にこたえて、2016年11月になんと「宝島」が再販になりました!!


「宝島」といえば、ロボッ島の魅力が凝縮された、まずはもっておくならコレ!というオススメバージョン!

今現在でも何とかまだネット通販で売っていますので、当時を思い出して検討してみるのもいいのではないでしょうか♪








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